先日、秩父の方面に家族で出かけることになり、ふと「秩父の方で紅茶を飲めるかなぁ!!」と思い、「秩父・紅茶」でネット検索したところ、なんと!!秩父の隣にある横瀬町で紅茶をつくっていることがわかりました。
ぜひ秩父方面にお出かけになる方は参考にしていただけると嬉しいです。
・秩父方面にお出かけする方で、何かお土産を考えている方
・全国の国産紅茶(和紅茶)が好きで興味がある方
【横瀬の紅茶とは】
埼玉県秩父郡横瀬町芦ヶ久保では江戸時代からお茶が栽培されています。武甲山の麓の山深い茶畑から作られており、昔から香りがいいことで知られており、無農薬で栽培されていたことも特徴です。この横瀬町の芦ヶ久保で作られるお茶は、5月中旬頃に摘み取る1番茶を緑茶にして、2番茶を紅茶作りにしています。
なるべく刺激を与えずに静かに乾燥させるため、渋みがほとんどなくやわらかな味が特徴です。
1杯目をストレートティーで、2杯目はより濃くなった紅茶でミルクや砂糖を入れて飲むことがおすすめです。
【国産紅茶(和紅茶)について】
国産紅茶が作られるようになったのは、明治時代に遡ります。当時、インド産の紅茶がイギリス市場を独占する勢いを見せ、世界で紅茶の需要が高まっているのは明白でした。そこで明治政府は重要な輸出品とするために紅茶作りを推奨しました。
日本の紅茶の品質は海外でも評価されましたが、世界の紅茶市場での競争力では劣り、1971年の紅茶輸入完全自由化で国内における紅茶の生産は衰退していきました。
そんな国産紅茶はかつては海外向けにつくられていましたが、近年は国内向けに生産されています。緑茶の生産に比べると少量ですが、現在全国各地で紅茶がつくられています。
各生産者の強い思い入れによりそれぞれ個性豊かで風味も異なり、中には無農薬有機栽培のものも多く生産されています。
【国産紅茶(和紅茶)の品種について】
私は、横瀬の紅茶を購入する際、「やぶきた」という品種を選びました。
やぶきた?何それ?と思うかもしれません。
お米にコシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれなどの品種があるように、実は国産紅茶にも緑茶用品種・紅茶用品種があります。
下記は国産紅茶の代表的な品種となります。
購入するときの参考にしていただけると嬉しいです。
【やぶきた】やぶきたは緑茶に向く品種ですが、紅茶にすることにより、渋みと旨味のバランスが取れたすっきりとした飲み口になります。香りは主張せず、柔らかな味と軽い飲み心地なので、普段の食事にもよく合うとされています。
※国産紅茶の多くがこの緑茶用のやぶきた種から作られています。
【べにふうき】国産紅茶の代表格で、濃厚なコクのある味わいが特徴ですが、渋みを感じさせないまろやかな旨味は、ストレートティーはもちろんのこと、ミルクティーでも楽しむことができます。
【べにひかり】渋みが少なく、鼻に抜けるすがすがしい香りが特徴です。すっきりとした旨味と適度な渋みを楽しむことができます。
【べにほまれ】香りが濃厚で、味はしっかりしてコクがありますが、マイルドに感じられるので、ミルクティーとしても美味しく飲むことができます。
【横瀬の紅茶が購入できる場所】
私は横瀬の美味しい紅茶を、道の駅果樹公園あしがくぼで購入しました!!
◎住所:埼玉県秩父郡横瀬町大字芦ヶ久保1915-6
※電車では西武鉄道「芦ヶ久保駅」徒歩5分です。
◎電話番号:0492-21-0299
◎FAX番号:0492-21-0300
◎営業時間・業務時間:9:00~17:00(季節により異なります)
◎休業日・休日:年末年始
その他詳細
https://www.yokoze.org/shisetsu/michinoeki_kajukoen_ashigakubo/
ここでは、食堂でうどんやそば、まいたけの天ぷら、豚みそ丼、秩父名物みそポテトなど、地元の素材にこだわった郷土料理などを楽しむことができます。
また、農産物直売所や手作りマルシェ(いわざくら館)では、秩父ならではのお土産を探すことができます。
横瀬紅茶は手作りマルシェ(いわざくら館)で購入しました。
◎横瀬の紅茶 袋入り50g 510円
◎横瀬の紅茶 ティーバッグ10個入り 620円
その他に、横瀬の紅茶を贅沢に使ったクッキーや横瀬の緑茶もありました。
そんな道の駅果樹公園あしがくぼでぜひ食べていただきたい物の一つに、横瀬の紅茶を使ったソフトクリームがあります。
甘さ控えめで、でも濃厚なミルクティーを食べている感覚で、紅茶の風味もしっかりと感じられました。
【実際に飲んでみた】
◎基本情報:よこぜの美味しい紅茶(50g入り・510円)
◎おすすめの飲み方:1杯目をストレートティー、2杯目をミルクティー
【1杯目ストレートティー】 【2杯目ミルクティー】 | 美味しい淹れ方の目安 |
茶葉 | 6g |
熱湯 | 360cc |
蒸らし時間 | 3分間 |
ストレートティーで飲んでみると、渋みが少ない味に驚きました。穏やかでまろやかなのですが、どこかすっきりとした印象もありました。香りはそれほど強くないですが、食事に合わせるのにも食べ物の味の邪魔をしないので飲みやすい紅茶だと思います。
次にミルクティーで飲んでみました。飲む前は国産紅茶でミルクティーは合うのかなと疑問があったのですが、ミルクティーにして飲んでもまろやかな味は変わらず、より甘みとコクが感じられ、ストレートティーのすっきりさとは違った濃厚さを感じることができました。このミルクティーは、バターが入った焼き菓子などと合わせて飲むとより紅茶の美味しさが感じられると思います。
紅茶単体でも充分楽しめますが、ぜひ食事と一緒に飲むことをおすすめします。
紅茶はパンやサンドイッチと合わせるイメージがありますが、この横瀬の紅茶はおにぎりなどお米にも合うと思います。
【昼食時、夕食時】
ストレートティーで:おにぎり、お魚などの和定食
【午後のティータイム時】
ストレートティーで:和菓子(羊羹やどら焼きなどのあんこを使ったお菓子がおすすめです。)
ミルクティーで:洋菓子(マドレーヌやフィナンシェなどのバターを使ったお菓子がおすすめです。)
【あとがき】
いかがでしたか。ふと「秩父の方にも紅茶はあるのかなぁ。」とネット検索して見つけた素敵な横瀬の紅茶。秩父旅行の思い出に浸りながらのティータイムはとても幸せな時間でした。
また、全国にはまだまだ知らない国産紅茶(和紅茶)が沢山あるのだなぁと再認識しました。
これからも素敵な国産紅茶(和紅茶)に巡り合えるといいなぁと思いながら、紅茶生活を楽しんでいきたいと思います。
ぜひ一度、横瀬の紅茶を飲んでみてくださいね!!